会計士が解説!会計士資格をとってよかったと思うこと

クーちゃん

魅力あると言っている会計士資格をとってよかったと思うことは?
これからも会計士資格はオススメできる?

今回はこのような疑問に答えれるように解説します。

こんにちわ。大阪の会計士/税理士の唐木です。

私自身会計士資格を取ってから10年ぐらい経ちますが、魅力ある資格であり、この資格を取って本当によかったなと思っています。

今回は、会計士資格を取ってよかったと感じていることをお話します。

会計士試験を受験されようとしている方や会計士資格を知らない方に参考となると思いますので、ぜひ読んでみてください。

会計士試験には、受験資格はなく、受験する意思さえあれば、どのような方でも受験することができます。
また勉強期間としては最短で1年半ほどで合格できる資格であるため、人生で起死回生ができる資格であるともいえます。
ただ、最短合格は当然ながら相当の努力を要するもので狭き門であり、誰でも簡単に合格できるものではないので、自身の適性を見極めて合格を目指しましょう。

目次

会計士資格を取ってよかったと思うこと

私が会計士資格を取ってよかったと感じることは主に4つあります。

会計士資格を保有しており、かつ実務経験を積んでいることで様々な選択肢がある。

会計士資格を持っていてそれなりの実務経験があると、選択肢が色々あり、人生を自由に生きるための一つの武器になります。

具体的には以下のような選択肢です。

会計士試験合格後、基本的に一番初めに入るのが監査法人です。

監査法人のトップの役職であるパートナーまで残り続けるのは、割と少なく、大半が転職して他の会社に行ったり独立開業したりします。

パートナーまで順調にいっても10年程度はかかりますし、多くは、パートナーの席がうまっているため思うように昇格できず途中で他の道に行くというような流れになります。

パートナーは基本的に監査法人が受嘱している被監査会社の数によって決まり、監査を必ず受ける義務のある上場会社は年々多少は増加しますが、あまり増えないため、パートナーの席も増えず、パートナーより下の役職で止まっているような形になっています。

そもそも監査があまり好きではなく合わないというようなケースもあります。

監査法人で色々な会社の管理体制や複雑な会計処理や財務分析をマスターしていれば、上場会社又は上場準備会社のCFOや経理部長といったポジションも狙えるので、特に上場準備会社のCFOであれば、上場までは大変ですが、上場した際にはストック・オプション(上場した株式を安く購入する権利)により多額のお金が入るのが通常なのでそのようなことも狙うこともできるのでお金の観点でも夢があるとも言えます。

監査法人は年収が周りに比較すると高く安定性がある。

監査法人は初任給でも残業込みの年収で600万円程度はいただけますので、周りに比較すると給料が多いと言えます。

これは、監査報酬の単価が1人日あたり10万円程度と相場が高いことから、その分を給料に反映しているためです。

また、現時点では監査業務は監査法人又は公認会計士にしかできないこととして法律で守られており、参入障壁が非常に高いので、そうそうに崩れることはありません。

監査は法律で受けなければいけないので、新型コロナウイルス感染症等の不景気となる要素にも左右されにくく、収入が安定しているのもメリットです。

特に繁忙期等はスケジュール的にかなりタイトで大変なことも多くありますが、トータルとしては良い仕事かと思います。

学歴があまり関係ない。

私は、高校から専門学校に行って会計士資格を取りましたので、大学に行っておらず、学歴がありません。

とはいっても、この資格を取ってから働いて学歴で今まで困ったことはほとんどありません。

監査法人内では、同じ出身大学かどうかで、パートナーからの目配せがあったり、大手監査法人では、クライアントの要望で学歴フィルターによるチーム編成があったりというのは実際問題多少はあるようですが、気になるほどのものではないかなと思います。

また、転職する際も学歴が重視されるのは初めのほうだけで、後半になると今まで勤めていた会社で何をしてきたかにフォーカスされることになるので、この点でもあまり不自由を感じたことはありません。

会計や簿記が好きなので天職と感じている。

私自身、会計士試験を目指そうと思ったのが、簿記が好きで簿記の最高峰の資格であるためという凄く単純な気持ちからでした。

そのため、どちらかというと合格することがメインの目標となっており、会計士が実際にどんな仕事をしているのかというのはほとんど考えずに合格を目指していました。(ざっくり色んな会社の監査をするんだなあという程度でした。)

今まで学校で勉強していてもこれというものはありませんでしたが、簿記を勉強した時は楽しいと思えたんですね。

会計士試験に合格してから、仕事の中でも簿記の試験同様電卓は使いますし、会計基準にない複雑な事象を会計処理に落とし込むということもします。

実際、監査実務に携わっていても、複雑な会計処理を考えている時が一番楽しいなと思います。

そのため、仕事にやりがいもあるので、やはり会計士資格をとってよかったなと思います。

これからも会計士資格はオススメできるか

結論から言うとこれからも会計士資格はオススメできます。

なぜなら、AI化が進んでおり様々な監査手続が手作業から置き換わるということが言われ続けていますが、現実には徐々に代替されつつあるもそうなってはおらず、仮にAIに大半が置き換わったとしても判断をする人は必ず必要になるので、全部が全部需要がなくなるものではないと考えているからです。

個人的には、やりがいのない手作業はAIに置き換わってほしいと思っているのですが、中々そうはなっていません。

また、監査業務は法律で守られていることもあり、すぐになくなることはないでしょう。

仮に監査業務の需要が相当程度なくなったとしてもFASや税務業務等で色々な選択肢はありますし、監査業務だけがAIに置き換わるわけではなく、そのようなAI時代になっている時には、他の仕事でも大半がAIに置き換わっていることかと思いますので、考えるだけ無駄な気もしています。

そのような時代が来ることも想定して、資格に使われるのではなく、資格を使う人でありたいと思っています。

まとめ

会計士資格をとってよかったこと
  • 会計士試験に受験資格はなく、誰でも受験可能
  • 勤務先としては、「監査法人」「FAS系コンサル」「事業会社」「税理士法人」等があり、色々な働き方を選択できる
  • 監査法人は年収が周りと比較すると高めで、景気にも強いため安定している
  • 学歴があまり関係ない

終わりに

今回は、会計士資格をとってよかったと感じていることについて解説しました。

私自身、会計士資格を取ったことで間違いなく人生が良い方向に変わっており、色々な人にオススメできる良い資格であると感じています。

合格までの道のりは長く、険しいものではありますが、人生100年時代と言われる中、数年を凄く頑張れば、それなりに良い人生の選択肢ができると思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは!

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